ツボ療法は東洋医学で云う「経穴(けいけつ)」を指圧や鍼灸で刺激することにより血流やホルモン分泌等を促し、自己の治癒力や免疫力を高め、不調な部分に働きかけて治療する民間療法です。
肩こりに効果があるとされている代表的なツボをいくつかご紹介致しますので是非試してみて下さい。また、温熱療法、ストレッチ、マッサージ或いはアロマテラピー等と併用することにより効果はより一層高まります。
図のツボの位置は個人差がありますので目安とお考え下さい。実際に押してみて、痛みを感じるところ、気持ち良いところ、凹むところ、を探し出して下さい。
ツボは軽くさすったり、揉むといった刺激でも効果がありますので、指圧する時も、必要以上に強く押す必要はありません。親指の腹等で体の中心に向かってゆっくりとじわ〜っと力を入れて押してから、徐々に力を抜く動作を繰り返します。また、ツボは左右で対にありますので、必ず両方のツボを指圧する様にしましょう。
- ■大椎(だいつい)
- 肩こりのツボではありませんが、ツボを探す基準点となります。
首を前に倒したとき、首の付け根に突き出す2つの出っ張り(椎骨)の間。 ※大椎の両側付近にある筋肉に緊張が感じられる場合は、その部位を数回軽く指圧或いはマッサージしてやると肩こりに効果がある。
- ■風池(ふうち)
- 髪の生えぎわで、ぼんのくぼ(うなじの中央のくぼんだところ)の両側。
- ■天柱(てんちゅう)
- 首の後の太い筋の両端で髪の生え際。風池の内側すぐ下。
- ■肩井(けんせい)
- 大椎と肩先を結ぶ線の中央。
- ■肩中兪(けんちゅうゆ)
- 大椎から親指の爪2個分外側。大椎と肩井の中間付近。
- ■肩外兪(けんがいゆ)
- 肩甲骨の内上角付近。
- ■膏肓(こうこう)
- 大椎から4つ目と5つ目の胸椎の間の高さで、肩甲骨の内側。
- ■曲池(きょくち)
- 肘を90度曲げるとできるシワの先端から少し先を少し強く押すと、指先に向かって鈍い痛みを感じるところ。
- ■孔最(こうさい)
- 肘を曲げてできる内側のシワから親指の爪3個分。親指側の太い筋肉上。
- ■げき門(げきもん)
- 腕の内側。肘と手首のやや中間で、筋肉の溝。
- ■合谷(ごうこく)
- 手の甲側。親指と人差し指の骨が接するところから親指の爪1個分外側。押すと痛むところ。
- ■頸頂点(けいちょうてん)
- 手の甲側。人差し指と中指の付け根の間付近。押すと痛むところ。
- ■後谿(ごけい)
- 手を握ったときに、小指の付け根の側にできるシワの先。
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